仙腸関節障害

仙腸関節障害とは、何らかの原因で仙腸関節が固まってしまったり、逆に緩みすぎてしまい障害をひきおこすことをいいます。ギックリ腰の原因になることも指摘されています。
仙腸関節は、骨盤にあります。骨盤の真ん中にある仙骨と両端にある腸骨という骨をつなぐ関節です。この関節が無いと、歩行などの動作で骨盤が捻じれるときに仙骨にダイレクトに負担がかかってしまいます。おそらく繰り返されると、折れてしまうでしょう。そうならないために仙腸関節部分でストレスを軽減しています。
仙腸関節に関しては、実は医学的にもまだはっきりとわかっていない面があります。研究がしづらい難しい部位であるといえます。

ハムストリングスとは、太ももの裏側の長い筋肉です。この筋肉は前かがみになるときにしっかりと伸びないといけない筋肉です。仙腸関節障害では骨盤の柔軟な動きが妨げられているケースが多いです。ハムストリングスが硬いと骨盤の動きが硬くなってしまいます。しっかりと日頃から柔軟性を保っておくことが重要です。

仙腸関節障害は股間節の動きと関係します。股関節を動かす臀部の筋肉の柔軟性が必要です。特に中殿筋や、小殿筋とよばれる筋肉は股関節を動かす筋肉で重要です。中殿筋や小殿筋が働かなくなると股関節の動きが悪くなり結果的に仙腸関節への負担が大きくなります。腰痛全般にいえることですが、臀部の筋肉は充分にストレッチしておくことが重要です。

ストレッチは効果的な方法です。ですが、やり方や、目的などを知って行う方がもっと効果的です。実はストレッチは伸ばしすぎるのもよくないのです。筋肉を伸ばすということは、そのまわりの組織ものばされています。その中でも靱帯が伸びすぎると、かえって力が出なくなり怪我や歪みの原因になりやすくなります。伸ばした後は、少し力をいれて筋肉を収縮させておくことが効果的なストレッチには重要なことです。

仙腸関節障害による腰痛の痛みが強く発症する人と、そうでない人の違いは「神経」にあると考えています。「神経」の伝達が上手く行われているかどうかが鍵ではないでしょうか？その神経伝達を上手くコントロールするために必要なものが「水」と「塩」です。水とは、お茶やコーヒーなどの水分ではなく、純粋な水（ミネラルウォーター）です。塩とは、食卓塩ではなく自然塩・天然塩であることが重要です。人工的に精製されている食塩は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラル成分がほとんど入っていません。

ミネラルウォーターは日本製が良いです。一日に1.5～2リットルを上限にしましょう。飲むタイミングは、起床時・食事前・運動前後・就寝前がベストですが基本的には一気に飲むのではなく、こまめに摂取しましょう。また、塩は1リットルの水に対し1～2gを目安に水に溶かして飲むことをおすすめします。夏場は、レモンを入れるると熱中症対策にもなります。