椎間関節性腰痛

椎間関節性腰痛とは、背骨の関節の不具合が原因で起きた腰痛のことです。
背骨は椎骨という24個の骨が積み木のように重なり合ってできています。一つ一つの椎骨には突起のようなものが出ています。その突起どうしが上手く重なりあって関節ができるようになっています。その関節の一つを椎間関節といいます。椎間関節があるおかげで身体をスムーズに動かすことができます。
椎間関節性腰痛では、その椎間関節がなんらかの原因で動かなくなってしまい腰痛をひきおこしてしまいます。

椎間関節性腰痛は股間節を動かす臀部の筋肉が原因で起こることもあります。特に中殿筋とよばれる筋肉は股関節を動かす筋肉で重要です。中殿筋が働かなくなると股関節の動きが悪くなり結果的に椎間関節への負担が大きくなります。腰痛全般にいえることですが、臀部の筋肉は充分にストレッチしておくことが重要です。

腸腰筋とは、お腹側にある筋肉です。腰の骨と股関節をつないでいる筋肉で太ももを持ち上げる筋肉です。

腸腰筋が硬くなると股関節や腰の動きが悪くなり腰痛の原因にもなります。腰を反らす動作ができない人の多くは腸腰筋が硬くなっているケースが多いです。

腰部脊柱管狭窄症の予防にも効果的です。

ストレッチは効果的な方法です。ですが、やり方や、目的などを知って行う方がもっと効果的です。実はストレッチは伸ばしすぎるのもよくないのです。筋肉を伸ばすということは、そのまわりの組織ものばされています。その中でも靱帯が伸びすぎると、かえって力が出なくなり怪我や歪みの原因になりやすくなります。伸ばした後は、少し力をいれて筋肉を収縮させておくことが効果的なストレッチには重要なことです。

椎間関節性腰痛の痛みが強く発症する人と、そうでない人の違いは「神経」にあると考えています。「神経」の伝達が上手く行われているかどうかが鍵ではないでしょうか？その神経伝達を上手くコントロールするために必要なものが「水」と「塩」です。水とは、お茶やコーヒーなどの水分ではなく、純粋な水（ミネラルウォーター）です。塩とは、食卓塩ではなく自然塩・天然塩であることが重要です。人工的に精製されている食塩は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラル成分がほとんど入っていません。

ミネラルウォーターは日本製が良いです。一日に1.5～2リットルを上限にしましょう。飲むタイミングは、起床時・食事前・運動前後・就寝前がベストですが基本的には一気に飲むのではなく、こまめに摂取しましょう。また、塩は1リットルの水に対し1～2gを目安に水に溶かして飲むことをおすすめします。夏場は、レモンを入れるると熱中症対策にもなります。